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だーうぃんの種

体験報告

障害のある人を支援する防災研修会へ参加して
障害のある人を支援する防災研修会へ参加して
 先日、戸山サンライズで行われた「平成29年度 障害のある人を支援する防災研修会 〜熊本地震の教訓をふまえて〜」へ当園職員が参加しました。
 この研修会は 「大規模な災害により障害者の生活が著しく制限される状況に置かれたとき、当事者 はどのような支援を求めるのか、支援者はどのように行動すべきかを学び、今後起 こり得る災害に備えることが重要である。本人が自立した地域生活を営む上で災害時においても支援を滞ることなく続けること」(開催要項抜粋)を目的とし開催され、今回は「青森県災害福祉支援チーム員」に登録されている職員が参加し、災害時の支援についての知識や意識の向上に役立ちました。
 今後は防災や災害時に、リーダー的存在で研修参加の力を発揮していただきたいです。
 
〇〇〇研修報告〇〇〇 
【障害のある人を支援する防災研修会 〜熊本地震の教訓をふまえて〜】に参加して
介護サービス部 男性 職歴8年
 
 障害を持っている方の避難所生活の現状をご存じだろうか。メディアではなかなか映されない現実がある事を今回の研修を通して痛感させられた。災害時、一時的に避難所へ人々は逃げるが、そこに障害者もいることを忘れないでほしい。狭い避難所生活は健常者でもストレスが溜まるものだが、障害者はその倍健常者に気を使い生活している。気を使うあまり、避難所の敷地内で車中泊をされる方もいる。しかも、車中泊をしている人には「炊き出しはあげません」と断られたりしているのが現状だ。その他にも車椅子で通ると舌打ちしたり、うるさいと罵声を浴びせたりと、まだまだ日本は障害者への理解が少ない社会だと思った。
 単に障害者は福祉避難所へ行けばいいと思っている人は未だに多く、かといって福祉避難所へ行けたとしても、段差も多く車椅子が通れないトイレもあり車椅子使用者が生活できない場所も多いようだ。
 私は昨年、青森県災害福祉支援チーム(DCAT)に登録され、一通りの知識は学んだつもりでいたが、今回の研修で実際の災害現場で動いているチームの話を聞いた時に、学んだことが当てにならないくらい、現場では様々な事象が起こっている事がが分かった。その都度起こる事象に対しての対応力と臨機応変さが災害現場では一番重要であり、避難所生活している健常者と障害者が安心して生活できる架け橋となる事を学んだ。
 今回の研修を通し学んだ事は、今後介護福祉士としても糧になる事ばかりで、今なお復興の最中である熊本から講師として災害について生の声を届けてくれた事に心から感謝と敬意を表したい。
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